INTERVIEW#03 アルピコドローンアカデミー-Webサイト

はじめに

こんにちは!島田です。

今回のお客様インタビューは松本市のアルピコドローンアカデミーさまです。

アルピコグループが運営する松本市内初のドローンスクールとして2024年に開校されました。

ブランディングからWebサイト作成まで携わらせていただいたプロジェクトを、ご担当いただいた横山さまと共に振り返っていきます!

ドローンアカデミー立ち上げの経緯

島田:それでは改めて、ドローンアカデミー立ち上げのきっかけを教えてください。

横山さん:コロナ禍で観光や交通分野が大きな影響を受けたことをきっかけに、企業全体で今後のリスクにも備えられる新たな取り組みの必要性を感じ、事業の多角化を検討し始めました。

アルピコドローンアカデミー管理者・講師の横山さん

島田:数ある事業の中でドローン事業を選ばれたのはなぜですか?

横山さん:ドローンは、物流・インフラ点検・災害対応・農業支援など、幅広い分野での活用が期待されており、今後さらに市場が拡大していくと見込まれています。
また、地域が抱える人手不足や高齢化といった課題の解決にもつながる手段として、私たちの既存事業との親和性も高く、最先端の技術を活用して地域に新たなインフラや価値を提供できる点に大きな魅力を感じました。
そうした現場で活躍できるドローンパイロットを育てたいという思いから、アカデミーの立ち上げに至りました。

福田:ドローンアカデミーの立ち上げにあたって、特にご苦労された点はどのようなところでしょうか?

横山さん:前例の少ない事業だったこともあり、当時は世の中に参考となる情報がほとんどありませんでした。そのため、設備や授業内容など、すべてを手探りで考える必要があり、本当に苦労しました。
私自身、それまでドローンの操縦経験がなかったため、事業立ち上げに向けて練習を始め、国家資格も取得しました。
また、自社内のノウハウだけでは限界があったため、スクール運営の経験者にもご協力いただきながら、カリキュラムの構築を進めていきました。

ドローンアカデミーではどんなことが学べるの?

島田:アルピコドローンアカデミーではどのようなことが学べるのでしょうか?

横山さん:当アカデミーでは、国家資格の取得をサポートすることを主な目的としています。
ただ、資格を取って終わりではなく、実際に安全に運用できることが何より大切だと考えているので、国家資格で求められる内容に加えて、安全対策にも力を入れた指導を行っています。
受講される方は企業の方が多く、建築や測量、設計事務所など、さまざまな分野でドローンの活用が進んでいます。業務でドローンを使うにあたって、資格を取得しておくことで、安全性や技術面での信頼性を社内や取引先に示しやすくなるという理由から受講されるケースが多いです。
また、アカデミーの強みとして、屋内の教習スペースを備えているため、天候に左右されずに練習ができ、合格までは何度でも無料でお越しいただける環境を整えています。
学科講習はオンライン(eラーニング)に対応しているので、場所や時間を選ばず自分のペースで学べますし、通学が必要な実地講習も最短1〜2日で完了できる点も、ご好評をいただいています。

島田:仕事と両立しながら通うことができそうですね。講師の方は何名いらっしゃるのですか?

横山さん:現在、講師は5名体制です。
国家資格を持っていれば誰でも教えられるわけではなく、技術や人柄など、国の基準とは別に、弊社独自の選定基準を設けています。
国家資格制度が始まる前から民間資格の講師として指導経験を積んできたメンバーも在籍しており、豊富な実績と知見をもとに指導を行っています。
そうした基準をクリアした講師がスクーリングを担当しており、それぞれの得意分野を活かした実践的な教育を提供しています。
たとえば、物流分野での実務経験がある講師や、空撮の技術に精通した講師、自治体や企業と連携して実証実験を行ってきた講師など、多様なバックグラウンドを持つスタッフが在籍しています。

福田:受講生の方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

横山さん:詳しい人数は控えさせていただいていますが、県下でも多くの方にご参加いただいていて、想定以上の反響をいただいています。
初期の想定よりも多くの受講生にお越しいただいていて、私たちとしても嬉しい驚きがあります。松本市を中心に、長野市や飯田市など、県下全域から参加してくださっているのもありがたいですね。
また、お申し込みの前に見学や体験に来られる方も多くいらっしゃいます。制度のご説明や、実際に機体に触れていただく体験を随時受け付けているので、興味を持った方が一歩を踏み出しやすい環境になっていると思います。もちろん、体験のみのご参加も大歓迎です!

島田:体験のみもできるんですね!私も操縦してみたいです!!

横山さん:ぜひこのあと、皆さんで体験してみましょう!

ご依頼のきっかけ

島田:MAGMAGとのご縁はどの様に生まれたのでしょうか?

横山さん:アルピコグループとMAGMAGさんとは以前からお付き合いがあり、これまでのデザイン実績や丁寧な対応、センスの良さに信頼を寄せていました。
今回の新規事業にあたって、私たちの中で検討していたブランドイメージを形にするパートナーとして、MAGMAGさんにお願いしました。

「今回もきっと良いご提案をいただけるはず」と期待していましたが、実際にその通りでした。若い方が多く在籍されていて、フレッシュな感性と柔軟な発想が豊富な会社だと感じています。
こちらの想いにも丁寧に寄り添い、常に前向きで建設的なご提案をいただけたことがとても印象的でした。
レスポンスも早く、やり取りも終始丁寧で、安心してお任せすることができました。

島田:ありがとうございます!今回Webサイト制作を担当した小林さんはご依頼を受けていかがでしたか?

小林さん:私は松本市出身なので、アルピコさんには日常的にお世話になっており、運転手の方の誠実さや安心感を感じていました。実際に一緒に仕事をする上でも、その印象のままの方が多く、良いコミュニケーションが取れそうだなという印象を受けました。普段利用しているアルピコさんの案件に携われることを光栄に感じ、とても嬉しかったことを覚えています。

Webサイトが完成するまで

島田:続いて小林さんにお聞きします。Webサイト制作にあたって、どのようなストーリーやデザイン・機能面の考慮等があったか教えてください。

小林さん:交通事業者としてのアルピコさんの信頼感を強みとし、他社との差別化を意識しました。この信頼感をコンテンツやデザインに反映させることが判断軸となり、デザイナー三井が担当したグランドデザインをWebサイトに落とし込みました。

ユーザー(潜在顧客)が使いやすいだけでなく、運営側もコンテンツやコース内容をスピーディーに情報発信ができる且つ、管理しやすい設計を重視しています。横山さんからのヒアリングをもとに、管理画面や機能実装を設計し、運営側の利便性が結果的にユーザーの使いやすさにつながるよう考慮しました。

横山さん:ホームページの修正や更新が直感的に行えるので、とても扱いやすいです。管理画面もシンプルでわかりやすく、運用しやすい設計になっているので、必要なときにすぐ手を加えられるのが助かっています。

小林さん:嬉しいお言葉です!

島田:Webサイトを拝見した時に、どこにどんな情報があるかがすぐに分かり、とても見やすかったです。

小林さん:ライセンスやコースの種類を、表形式で分かりやすく整理しました。Webサイト制作側はドローンについて初心者だったため、横山さんからライセンスの種類や免許の特徴に関する分かりやすい情報をご提供いただき、Webサイトに落とし込むべき情報を取捨選択できました。ドローンの資格情報は変化が激しく、内容も複雑ですが、日々のコミュニケーションを通じて正しい情報を反映することができ、大変助かりました。

福田:トップの写真も印象的です!ここで学んでみたいと思えるようなワクワクが詰まった写真ですね。

小林さん:松本市で実施しているアルピコドローンアカデミーのブランド力を伝えるため、オリジナル写真の撮影を重視しました。ブランド力を伝えることで、「ここならちゃんと教えてくれそうだ」という安心感に直結すると考えました。そこに対しても横山さんが賛同してくださり、予算取りや実際の撮影時にご同行いただきドローンを飛ばしていただくなどのご協力をいただきました。当日は天候にも恵まれ、きれいな山々をバックにアルピコドローンアカデミーのシールが貼られたドローンを撮影できたことで、高品質な写真が準備でき、オリジナリティあふれるWebサイトデザインが完成しました。

福田:掲載されている写真のバリエーションも豊富で、アカデミーでどのように学べるのかがよく伝わってきました。

小林さん:オリジナル写真を使用することで、素材写真を使う場合に比べて透明性や信頼感を高めることができました。女性モデルの起用は、初心者でも安心できるというメッセージを伝え、ドローン=男性というイメージではなく、幅広い年齢層や性別に関わらず取り組めるというダイバーシティやトレンドを意識した訴求を目指しました。

島田:制作を進める中で、何か印象に残ったことはありますか?

横山さん:こちらの要望がまだ漠然としていた段階から、一緒に整理しながら形にしていただけたのが印象的でした。
対話を重ねる中で、私たち自身でも気づいていなかった魅力や方向性が見えてきて、とても前向きに進めることができたと感じています。
ユニークで面白いアイデアもいろいろご提案いただき、そのおかげで検討の幅が大きく広がりました。
最終的には、私たちのブランディングに最も合う形を選びましたが、さまざまな可能性を提示していただいたことで、納得感を持ってデザインを決定することができました。

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デザインの反響

福田:Webサイト公開後の反響や受講生・申し込み者への影響はございましたか?

横山さん:「見やすくて信頼感がある」「しっかりしたスクールだと感じた」といった声を多くいただいています。
アルピコドローンアカデミーのWebサイトは、写真や情報が充実していて、受講を検討される方にとって安心感につながっているようです。講師の紹介も掲載しているので、誰が教えるのかが事前に分かるという点も、スクール選びの判断材料として安心感を持っていただけていると感じます。

Webサイト経由でのアクセスも多く、事前に情報をご覧になっている方がほとんどなので、受講希望者とのやり取りもスムーズに進んでいます。

実際、お申し込みいただく方のほとんどがWebサイトを見てくださっていると思いますし、Q&Aの記事にも力を入れているので、問い合わせ対応の面でもすごく助かっています。

今後に向けて

島田:今後のアカデミーの運営や事業の展望がございましたら教えてください。

横山さん:ドローン事業の検討を始めてから3年ほど経ちますが、実際に開校して受講生の受け入れを始めてからは、1年半が経ちました。
ドローン業界は、法令や技術が日々進化していて、活躍できる分野や場面もどんどん広がっています。そうした変化にしっかり対応できるよう、今後もニーズを的確に捉えて、柔軟に運営していきたいと考えています。
今後は、産業用ドローンを活用した専門的な講習や、子ども向けのジュニア講座など、次世代に向けたドローン教育にも力を入れていく予定です。
また、卒業生とのつながりも大切にしていて、一緒に仕事ができるような関係を築いていけたらと思っています。実際に、卒業生がドローン業界に就職したり、クラブに参加したり、受講を通じて知り合った方同士でつながることもあり、業界内での輪が広がっているのを実感していて、とても嬉しいです。

十数年前までは、ドローンはまだ一般にはあまり知られていなかったほど新しい分野です。今でも多くの方が初心者からのスタートですので、少しでも興味がある方には、ぜひ気軽にチャレンジしていただきたいと思います。
これからますます注目される業界ですし、ドローンを学びながら、地域や産業の中でどんな可能性が広がっていくのか、一緒に考えていけたら嬉しいです。

横山さん、ありがとうございました!

インタビュー後にドローンの操縦を体験させていただきました

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島田彩可

SHIMADA AYAKA

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入社1年目!営業目線でいつもと違った視点からブログを綴っていきます。