
はじめに
こんにちは!長野県松本市のデザイン会社MAG MAGの新海です。
社会人なら会社員、フリーランス問わずほとんどの方が持っているものと言えば…名刺ですよね。
今回はMAG MAGの名刺を見たい!というリクエストをいただきましたので、特別に公開しちゃいます!

じゃん。MAG MAGの名刺は会社設立当時からこちらのデザイン。
私、新海はこの名刺を初めて見たとき、「わぁ、素敵だな」と心がときめいたのを今でも覚えています。
実際にお客様にお渡しすると、「おしゃれですね」「面白いですね」といった声をいただくことも多く、デザインの力を感じる瞬間でもあります。
そんな受け取った人も、持っている人も魅了してしまう名刺をデザインされた三井さんにお話を伺いたいと思います!
どんなところにこだわりましたか?

三井:こんにちは!今回も登場、三井です!
新海:お願いいたします!前回のロゴのお話からの延長になりますが、こちらの名刺はどんなこだわりを持ってデザインされましたか?
三井:ロゴとも共通しているのですが、「美しすぎない」というのがひとつのテーマになっています。
印刷は、最初からレトロ印刷にしようと決めていました。
というのも、レトロ印刷は友人の結婚式のペーパーアイテムなどで以前からよく使っていて、個人的にもすごく好きな印刷なんです。比較的リーズナブルなのに、ちょっと遊び心のある面白い表現ができるところが魅力で、「今回も絶対これでいこう」と思っていました。
”引用” レトロ印刷は、リソグラフ(デジタル孔版こうはん印刷機)での印刷に特化した印刷所です。リソグラフ印刷の特徴である「ズレる」・「かすれる」・「混色する」。仕上がりを魅力と捉え、1枚1枚微妙に違う刷り上がりの、表情豊かな印刷物をお届けします。
(レトロ印刷 公式サイトより)
新海:だからロゴに版ズレが生じていたり、かすれがあるんですね!クラフト感があります。
三井:そうなんです。まったく同じデザインでも、仕上がりは一つひとつ少しずつ違ってくるんですよね。
完璧を目指していても、どうしても”完璧にはなりきらない”。
でも、だからこそ生まれる人間らしさや、MAG MAGらしい個性がそこに表れているんだと思います。
紙の手触りにもこだわっていて、ざらっとした、どこか温もりを感じる質感のものを選びました。

新海:形状も面白いんですが、ここも何か理由がありますか?
三井:角を落とす加工ができると聞いて、「これはちょっと遊んでみたいな」と思い、取り入れることにしました。
4つ全部、3つだけ、2つだけ、1つだけ……と、いろいろなパターンを試していく中で、今のデザインにたどり着きました。
実は、名刺をお渡ししたときに、右肩上がりの形になるんです。
さりげないけれど、前向きな気持ちを込めた、ちょっとした仕掛けでもあります。
新海:こういった色々な意味が隠れていると、渡した時にも相手とのコミュニケーションが生まれるきっかけになりますよね!私も今度から説明できそうです。
三井:そうなんです。他のデザインでもそうなんですが、あまり主張しすぎず、でもどこかに“ニヤっと笑えるような仕掛け”を隠すように心がけています。
当時はまだメンバーが二人だけで、名刺をお渡しするのは主にフロントに立つ菊池さん。
だから、名刺をはじめとするペーパーツールは“菊池さん”というキャラクターに似合うよう、意識してデザインしました。

新海:三井さんのデザインは、隠しコマンドがあって、知れば知るほど、見れば見るほど面白いです!
ありがとうございました!
三井:どういたしまして!
思い入れのあるカラー
もうひとつ、この名刺にはこだわりがあるんです。
それは、MAG MAGの人間二人以上に会わないと気が付かないことなんですが…
色です!
最初は、菊池さんがS極の青、三井さんがN極の赤と、それぞれの色を使っていました。
でも、その後に加わったメンバーたちは、自分の好きな色を選べる。それがMAG MAGのルール。
このルールが、私にとってはたまらなく嬉しかったんですよね。
社員全員が同じ名刺だと、どうしても“数人の中のひとり”として埋もれてしまう感覚がありますが、自分だけの名刺を持って誰かに渡すことで、自然と責任感や誇りのようなものが芽生える気がしています。


そんなMAG MAGの名刺ですが、皆さんがなぜこの色を選んだか、気になりましたので、デスクに突撃してきました!

福田:私は「緑」を選びました。入社前に菊池さんから「何色が好き?」と聞かれて「緑!」と答えたらこの色になっていました(笑)。うっすら名刺のことかなあと気づいていました。
なぜ、緑が好きかというと、晴れの日も、雨の日もそこに根を張っている木々のように、いい時も、わるい時も一旦受け止められる人でありたいなと思っているからです。

島田:私は「桃」を選びました。実は、これまでピンクを選んでこなかった人生でした。菊池さんと、三井さんに「桃色いいんじゃない?」と言われて。新しい会社で、未経験の職種にチャレンジするということで、新しい自分や一面を見つけたい!という心機一転の気持ちで、桃色に。また、その日に三井さんが淹れてくださった台湾茶のパッケージが同じ桃色だったことにも運命を感じました。

木下:皆さんと被らない色の中で、「ボルドー」、「黄土」、「ゴールド」がまず目に飛び込みました。その中で可読性などを考慮した時に「黄土色」が自分らしい色だなと落ち着きました。アースカラーで、癒されるのはもちろん、大地の色だから、根を張って落ち着いてお仕事をしていきたい!という思いが込められています。後から気づいたけど、「木下」→「木の下」にある根ということで、運命を感じます。
皆さん、ありがとうございます!選択した色に意思が感じられて、素敵ですね。
ちなみに、私、新海は「水色」。もともと青が好きな色で、水の揺らぎを見ると荒立った心が和らぐように、青色が自分にとって心を落ち着かせてくれるお守りのような色なんです。また、偶然苗字に「海」が入っているので、名前と色がリンクして覚えてもらいやすいのではという狙いもあります。
おわりに
いかがでしょうか?MAG MAGの名刺は、社員全員が愛着を持っていることがわかりますね。そして、渡した際にも「あれ、皆さん色が違うんですね!」「手触りがいいですね」「面白い形をしていますね」などなど…反応をいただけることが多いです。
そんな心に残る名刺・ショップカードをMAG MAGはデザインいたします。
ぜひ、お任せください!
では、また次回お会いしましょう〜。
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